旬を感じる食の話題をご家庭で:旬食カレンダー

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画像:京風雑煮 キャストの皆さんのご協力のもとに実現できた
お楽しみコラボレーション企画!
2008年も最後となった今月の旬食テーマは『お雑煮』です。
皆さんのお力添えがあってこそ、このお雑煮特集を皆様にお届けすることができました♪ 思いがけずたくさんのご応募やご意見・感想を頂き、誠にありがとうございました!

さて、今年も残るところ数日となりました。
欧米の家庭では年末のクリスマスシーズンをとても大切に過ごしますし、アジアの国々でも中国などでは、旧暦の正月(新暦の2月上旬前後)を盛大に祝う習慣があります。日本人にとっては、やはり正月が一年のなかで一番大事に過ごされてきた歳時ではないでしょうか。
12月の井戸端アンケート第17弾のテーマもそうであったように、今の時期は、「今年はこんなことがあった、あんなことがあった」などと一年を振り返りながらも、忙しい主婦の皆さんは「おせちの支度を始めなくては」や、「この週末は、お正月の玄関飾りを買ってこないと」などといった年越しの準備、あるいは、 「お世話になった方々を思い浮かべながら年賀状を書かなくては!」など、一年のなかでも一番忙しい時期ですよね。正月事始めも佳境のさなか、でもなんだかワクワクしてしまう、そんな数日間かも知れません。 今回は、そんなお正月の準備時期の今だからこそお届けする「正月雑煮」の特集です。「正月に雑煮を食べるのはなんで?」と素朴な疑問から、キャストの皆さんからの投稿を中心に、北は山形から南は長崎まで、各地の郷土色あふれるバラエティ豊かな雑煮をご紹介してまいります!
お雑煮レシピ発表!

『郷土の雑煮あれこれ』『雑煮レシピ』コンテンツでは、キャストの皆さんからお寄せ頂いた多くの「郷土のお雑煮情報」のうち、一部の方のレシピのご紹介となりました。ページ構成の都合上、すべてを掲載しきれなかったことを心よりお詫び申しあげます。キャストの皆さんにはご理解を賜りますよう何卒よろしくお願い申しあげます。

雑煮の豆知識

■雑煮の起源

私たちは、正月になると、新年のはじめの食事に『雑煮』を食べ、新しい年を祝いますよね。 子供の頃、郵便屋さんが届けてくれる年賀状に、そして待ちに待ったうれしいお年玉に心を馳せつつ、元旦の朝、気持ち新たに着た一張羅を汚さないよう気をつけながら、あたたかい雑煮をすすったことが思い出されます。朝日の光を受けながら、香りたつ雑煮の湯気の景色が大好きでした。

さて、この『雑煮』という料理、味噌や醤油のご先祖様も登場し始めた室町時代、武家社会において儀礼的な酒宴の席で出されていたと言われていますが、17世紀はじめに編纂された『日葡辞書』(※)に『Zoni.ザゥニ 〜 正月に出される、餅と野菜で作った食物の一種』とあり、正月に雑煮が食べられていたことがうかがえます。

では、なぜ、正月料理の主役ともいえる雑煮には"モチ"が入っているのでしょうか? 古くは歳神様に供えた"鏡餅"に由来し、その鏡餅は正月元旦のはがため歯固めの行事(*正月三が日に、かたい食べ物を食べて延命長寿を願う行い)に伴っていたと言われます。
年越しの晩に、迎える歳神様へ地の産物とともに供え、新しい年の幸福、そして五穀豊穣を祈願しました。モチは歳神様へ供える食べ物だったのです。正月の元旦、歳神様とともにその供え物を下げ、直会としていただく大事な儀式として、季節の野菜や魚介類など雑多ものを具として調理された料理が雑煮なんですね。私たち日本人に、長い間受け継がれてきた新年を迎える心、時代は変わり、今ではそういった儀式的な意味合いこそ薄れてきてはいるものの、年はじめの最初の食事でいただく雑煮はなんとも清々しく晴れがましいものと感じます。

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■ 雑煮文化圏!?

画像:モチ ― モチの形と汁の味 ―
雑煮の話になると、決まって語られるのが「モチの形」と「汁の味」の違いではないでしょうか。 「モチって丸いものだと思っていた!東京に来て四角いモチを見てすごく驚いた」なんていう広島県出身の友人の声も思い出されます。実は、米が不足しがちな山間部などの一部では、モチの代わりに芋で正月を祝うなどの「モチなし正月」という習俗もあるようです。とは言え、やはりモチ入り雑煮で新年を迎える地域は多いですよね。 先に述べたように、歳神様への供え物である鏡餅を下げていただくのが本来の慣わしですが、季節は寒い冬、カチコチにかたくなってしまい、切り分けるのがむずかしい鏡餅、それゆえ雑煮のモチを別に用意するようになったと言われています。

―「モチ」は、丸モチか角モチか?
― さらにモチを焼いてから入れるか、ゆでてから入れるか?
― はたまた、そのまま汁へ入れるのか?
―「汁」の味は、すまし系か味噌仕立てか?
― さらに入れる雑煮の具材は?


などなど。
雑煮の成り立ちからして、各地の地場の産物が活かされつつ、郷土の歴史風土のなかで培われてきたものだからこそ、それはもう千差万別。さらにその家独自の個性や特徴も加わって、全国津々浦々バラエティ豊かな雑煮は、お国自慢満載、郷土料理の代表選手ともいえるご馳走です♪

さて、この雑煮ですが、「東の角モチ・すまし汁圏」と「西の丸モチ・白味噌圏」と大雑把に括られることが多いですよね。しかし実のところ、味噌文化圏という視点で見てみると京都・大阪・兵庫の近畿圏、そして、福井や香川・徳島といった近畿圏に隣接している地域を中心に食べられており、ひとたびその地方を通り過ぎ、さらに西へ向かうと再びすまし汁圏となり、モチは丸モチが主流という、東と西の折衷型とも読みとれるのも、非常に興味深いところですね。モチは元来丸いものが主流でしたが、丸める手間を省き、のして切った角モチは簡略式のものであり、江戸時代に生まれたといわれています。まさに南北に長い日本列島だからこその「雑煮の違いで分かれる文化圏」と言ったところでしょうか?!

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郷土の雑煮あれこれ

キャストの皆さんから投稿を頂いた郷土の『お雑煮』をご紹介します!

その土地その土地の産物と、家庭の味とが織りなす最高の郷土料理である『雑煮』。探れば探るほど奥深く、皆さんから投稿を頂いた雑煮にあれこれ思いを巡らせると、終わりのない探索旅行になりそうな…。 地元のお祭りでふるまわれる郷土料理をベースとした「ザクザク煮の雑煮(福島県・福島市)」や、ちょっと驚き!あんこ入りのモチを入れる「あんモチ雑煮(香川県・高松市)」などなど。全国各地にいらっしゃる登録キャストの皆さんから、特色豊かな雑煮情報が井戸端WEBサロン編集部に届きました!

お雑煮レシピ お雑煮レシピ お雑煮レシピ お雑煮レシピ
また、「昆布と鰹節でとったすまし汁に、昆布を入れてゆでた角モチと海苔、せり、柚子をそえる(石川県・金沢市)」や「特産の干しえびで出汁をとり、かしわ(鶏肉)やえびや野菜といった具材てんこもりの雑煮(鹿児島県)」、はたまた「長崎県対馬では、地鶏のだしに、みじん切りにした野菜を数種類。小さい野菜やとり肉がモチとからむのがポイント!」などなど。
うーん、どれも本当に美味しそう!今すぐにでも食べたくなってしまいそうな雑煮ばかりです。
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― アジア文化圏でも食されるモチ ―
ところで、モチの話ですが、日本以外でモチやモチ米を食べる習慣があるのは、東南アジアや東アジアの一部の国と言われており、タイ東北部や中国雲南省の少数民族ではモチやモチ米を食べています。タイでは「カオニャオ(粘りっこい米)」とよばれ、小さな籠に入った蒸されたモチ米を手にとって食べたり、韓国では古い時代からモチを汁で煮込む「トックック」という日本の雑煮と近い形式の、うるち米のモチ料理が食べられたりしているそうです。

― 韓国の雑煮「トックック」―

韓国では、おめでたいことや人が集まるときなど冠婚葬祭の儀礼では、伝統的な風習に従って「餅(トック)」を食べることが多く、朝鮮時代後期の歳時風俗を記した文献の元日に関する部分には「除夕に餅陽、添歳餅」とあり、トックックは正月に家族がそれぞれ一杯ずつ食べるといった慣わしが記されています。
正月の供え物には必ずといっていいほどご飯の代わりにトックックを用いることから、人に年齢を尋ねる際には「トックックを何杯食べましたか?」と間接的な聞き方をすることもあるそうです。正月の元日にはトックックを食べて一つ年をとることから、トックックを食べた数が自分の年齢になるんですね。

そのトックック、まずスープは、好みによって牛の脚骨や牛の胸部の肉や骨、またはカタクチイワシなどを出汁に用い、 具材は、鶏肉やにんじん、椎茸、三つ葉などの野菜も満載。そして主役の餅はうるち米で作った長い棒状の餅を銅銭の形にスライスしたものを用い、調味はしょうゆ、塩、そしておろしにんにくといったシンプルな味付けとなっています。おろしにんにくというのがなんとも韓国らしいですね。 この白く長い棒状の餅は、純粋と長寿を意味し、新しい年の始まりを厳粛かつ清らかに迎えるのに適した料理だったといえそうです。

調理のポイント 最近では、汁物料理の好きな韓国人の嗜好にもよくあっていて、正月に限らず大衆的な食べ物としてトックックは一年中どこでも 食べることができる人気料理となっています。さすがプルコギ(韓国の代表的な肉料理)のお国柄、スープも材料も、大変エネルギッシュなお雑煮です!



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