前回まで9回に渡りフィールド活用の事例紹介をしてきました。今回からは店頭活動を行う際のスタッフの契約形態について、それぞれの特徴を説明していきます。
フィールドスタッフ(ラウンダースタッフ)を活用する際の契約形態は多岐に渡りますが、大きくは下記の通りに分類できます。
- 雇用(正社員・期間契約社員・時給制契約社員)
- 派遣社員
- 業務委託契約
それぞれの契約形態においては、法的制約(詳細は専門機関に確認することをお勧めします)や運営上のメリットデメリットがありますが、フィールド活動(ラウンダー活動)をどのような目的で導入するのかによって、それぞれの特徴を活かすことが可能だと考えています。
ここ1〜2年の流通業界を取り巻く環境の変化を鑑みると、従来のやり方に囚われない柔軟な発想で、フィールド活動(ラウンダー活動)の運営体制を再構築することが必要でしょう。
検討の要素としては、「費用対効果」「活動品質」「コンプライアンス」「ボリューム(エリア・頻度等)」「教育」「評価」「ロイヤリティ」等、項目を挙げればきりがありませんが、優先順位をつけた上で何を選択して何をあきらめるのか、取捨選択をする必要があります。
最近の導入事例を見てみると、複数の契約形態を駆使して、それぞれの活動シーン別に検討要素の優先度を設定し、シーン別に一番適切な契約パターンを選択するという手法をとっているように思われます。そのような企業においても、まだフィールド活動(ラウンダー活動)体制を確立した訳ではなく、試行錯誤しながらトライアルを繰り返している状況にあります。
いずれにしても、現状を打開したいという強い意志を持った企業が増えてきていることは事実です。 次回から、それぞれの契約形態の特徴について説明していきたいと思います。